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少し、日本の山の話を

九州の木をつかい、
九州の家をつくる。

木材は、苗木を植えてから収穫できるようになるまで、50~60年の長い年月を要します。
「木の家をつくる」ということはその国産材を使うということ。植林、育林、伐採の再生産循環と林業への経済循環を支え、地球環境や国土を守るということ。

国産材で木の家をつくり続けることは、日本で家をつくるものとしての責務なのです。未来工房の建材は国産材です。そして私たちもまた、日本で家をつくるものとしての 責務を担っております。家をつくるものとして、未来をつくるものとして、産地である球磨郡多良木町とともに、日本の山、林業の未来をつくるために、私たちは今できることに取り組みます。

森林と共に生きてきた日本

日本の林業は苦境に立たされる

日本は、古代から豊かな森林と共に生きてきました。神社仏閣、城、家はもちろん生活の道具...。その森林の約半分は、人の手によって植えられた人工林です。
日本最古の歴史書「日本書紀」には植林の記述がすでにあり、木を使ってきた日本の歴史は、植林、育林、伐採を繰り返してきた歴史でもあります。 しかし、戦後、燃料に材料にと切り出され過ぎた日本の山にはもう余力は残っておらず、昭和39年、木材輸入は全面自由化となり、外国産の木材の大量輸入が始まりました。

さらに国内では、木に代わる素材が開発され、いよいよ国産材は使われなくなりました。使われなければ林業に掛かる費用を回収することはできません。林業従事者が40年で1/3に減少する中、戦後植林された木々は育ち、この50年で 人工林の森林蓄積量は実に5.5倍に増加しました。
しかし、それらを伐採する人も使う人もないままに、現在、収穫の適齢期を迎えています。大量輸入された安価な外国産材に押され、使われなくなってしまった国産材。日本の林業は苦境に立たされています。

森林資源の現状

本格燻煙木材ができるまで

山だけの課題なのか?

林業の問題は国土の問題

それは林業だけの問題ではありません。国土の約3割を人工林が占める日本では、林業の問題はそのまま国土の問題となるのです。手入れされずに生い茂る葉が日光を遮り、再生産循環が崩壊した人工林は大きな環境問題の原因となっているのです。
荒廃した森林は、二酸化炭素を吸収する働きが低下します。さらに、山自体の保水能力も低下します。土砂災害を引き起こすだけではありません。山から流れる土砂が川底に積もれば 平地の洪水に、海に蓄積すれば漁業に大きな影響を与えます。

山の再生環境を守るためには、植えて、育て、伐採というサイクルを保つことが大切です。人工林の手入れをする事は国土保全へと繋がります。また豊かな山の土の養分は川を流れ、恵み豊かな海をつくります。山を守ることは、地球環境を守ることにつながっているのです。

再生産循環