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未来工房の施設建築
こば皮ふ科クリニック(佐賀県小城市)

2017年、未来工房が初めてクリニックの建築に携わらせていただいたのが、小城市三日月町の「こば皮ふ科クリニック」。開院から3年、院長の古場先生にお話を伺いました。

何よりの信頼感

クリニックの建築を考え始められた時、既に古場先生は住まい人として3年程未来工房の家にお住まいでした。家の住み心地が良かったから、とクリニックの建築もそのまま担当スタッフにご相談いただいたそうですが、経験のない未来工房に、不安なところはなかったのでしょうか。そう伺うと「正直金額については不安なところもありました。でも、だからといってこれまで未来工房で使ったことのない安い材料を使うなどはしたくなかった。家づくりの歴史があり、その時に一番いい材料を提案してくれる未来工房を信頼していましたし、大きな金額が動く分、仕事で応えてくれることは家づくりを通してよく分かっていました。

大工さんも一般的には荒っぽいイメージがありましたが、粗雑なところはなく、繊細に、とてもきちっと、現場もきれいに仕事をされる。使う材料も、携わる人も、それだけの価値があると思っています。家もそうですが、皮膚科という肌の敏感な方を受け入れる場所だからこそ、体に優しい環境を作り出してくれる未来工房を選びました。」

昔ながらの病院に

こば皮ふ科クリニックは、外観も室内も、まるで従来の病院のイメージを覆す雰囲気を持っています。初めて訪れる方は、まず院内の病院らしくない木の香りに、そして設えに驚かれます。佐賀展示場「球磨杉の舎」からヒントを得た二重の玄関や、タイルや欄間をあしらった受付、吹き抜けの手摺に施したデザインなど、旅館とも思える佇まい。和風の病院という実例がなかなかない中で「昔は和風建築しかなかったはずですし、未来工房さんは昔ながらの技術をこれでもかと駆使した家づくりだから、懐かしい雰囲気は合うんじゃないかと思いました。

私も妻も、人と同じになるのが好きじゃないのと、自宅が洋風だからという理由もありますが、昔ながらの病院にしたいと思っていました。」と、当初から和風の建物をイメージされていたそうです。そんな古場先生の思いを受け取るように、患者さんも「よかね~」としみじみ仰ることもあるのだとか。

家族で考えた、
誰もが居心地の良いクリニック

取材に伺ったスタッフも、患者さん同様これまでに見たことのない受付や待合室に感動していると「今僕がっかりしてるの分かります?実は待合室にはほどんと関わっていないんです。」とお茶目に仰る古場先生。「私が考えると、どうしても『病院』になってしまう。病院で働いているからこそ、付き添いとして病院に行ったことはないので、そこは子育てで経験のある妻に全て任せました。

キッズスペースを考えるにも、小上がりの畳にすると落ちる心配はあるけれど、フラットにすると親御さんの居場所がない。腰かけて見守れるこの形がよかったそうです。」と、奥様への大きな信頼を感じます。患者さん目線で作られたお手洗いも居心地の良さは折り紙つきで、受付を済ませてからトイレに向かわれる人がとても多いのだとか。また患者さんへの気遣いだけでなく、スタッフの方が使う休憩室やお手洗いなどにも、広さや使い勝手に先生と奥様の配慮が込められています。

待合室やスタッフルームを奥様に任せられた一方で、先生が打合せに時間をかけられたのが診察室でした。診療時に必要な明るさ、付き添いの方が並んでも圧迫感のない広さ、患者さんの目にも入るバックヤードの収納や統一感のある色合いまで、勝手のいいつくりにしながらも、和の雰囲気を崩さない、先生の考えが詰まっています。診療が始まってから気付くこともあったそうですが「その度に下坂さん(担当現場監督)に相談しています。そんな付き合いができることも家づくりで分かっていたので、安心して建てられました。」と、家づくりから続く信頼関係の強さが感じられます。

こば皮ふ科クリニックの開院には、奥様だけでなく息子さんの力も添えられています。シンボルマークは、息子さんが作った粘土細工の太陽がモチーフ。「太陽の光を浴びて気分の悪くなる人はいませんよね。そんなさんさんと明るい太陽と、周りにいつもある星をイメージしました。」看板の他にも、玄関横にキャラクターがデザインされたステンドグラスもあり、無機質な病院のイメージを覆す遊び心が随所にちりばめられています。

既成概念にとらわれない

病院らしくないところが多いこば皮ふ科クリニックは、同業者の方が見ると驚くところも多いのだそう。病院の建築が初めての未来工房だったからこそ、「こういうやり方もあるんだ」と新たな発見につながったようです。たとえば通常病院の内装には明るい色が使われますが、こば皮ふ科クリニックの院内は落ち着いた色合いで統一されています。「具合が悪い方がいらっしゃるのが病院ですから、普通は白など明るい色を使います。ただここは皮膚科ということもあり、妻の後押しもあってこの落ち着いた色になりました。」また、二階に作られた院長室は中でも羨ましがられるそうで、居心地が良くて家に帰らないんじゃないかと言われるほど。「病院」というイメージからは考えられない、住みたくなるほど居心地の良いクリニックです。

担当スタッフと共に伺った今回、建築当時の思い出を振り返りながら、古場先生が何度も仰った「未来工房だから」「未来工房基準だから」の言葉に、どれだけ信頼していただいているかが詰まっていました。初めてのクリニック建築の中で、勉強しながら進めたものの不手際などでご不便をおかけしたこともあったはずですが「なんでもトライ&エラーです。やってみてだめだったら他の方法を考えればいい。長く付き合いのある未来工房さんですからね。」の言葉に、地域に根差す病院として愛される先生の人柄を感じました。

こば皮ふ科クリニック 院長 古場 慎一

高校生まで長崎で暮らし、1994年に佐賀医科大学医学科入学、2000年に卒業。

主に”みる”・”触れる”ことで診断が可能な皮膚科に興味を持ち、佐賀医科大学皮膚科で研鑽をつんだのち、2009年には米国(ワシントン州シアトル)ワシントン大学皮膚科へ留学。

その後、佐賀大学医学部附属病院、NHO佐賀病院、佐賀県医療センター好生館を経て、 2017年に佐賀県小城市にこば皮ふ科クリニックを開業。

【資格】

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

医学博士;皮膚がんに関する研究

【所属学会】

日本皮膚科学会

日本皮膚外科学会