未来に遺したい建物とは。

「やかまし村のギャラリー」解題

〝未来を見据え、今を選ぶ〟
「未来が待っている」とよく耳にします。待っていれば、明日も、一年後も、十年後も、きっとやってきます。ですが、こうあってほしい、と思える未来は、勝手に出来上がるものではありません。
自分で選んだ「モノ」や「コト」が、未来をつくっていく…。
大げさなことではありません。
明日の元気のために夕飯をつくる、
2年後の冬に向けた薪づくり、
10年後の木かげのために木を植える、
20年後の子どもたちに残したいもの…。
今の延長線上にある未来のために、今、私たちが選ぶものは何なのだろう。

見据える未来、100年後もそこにある建物を。

 家づくりを続け、二十年。
これまでに千棟を超える家と、その家で、つくり手である私たちの想像を超える生き方が生まれていくのを、たくさん見てきました。家は、ただ「住む」のではなく「豊かに生きる」ための場でなくてはならない。お客様から改めて気付かされました。
 さらに地域に根差す工務店として、豊かで、安心して未来を描くことのできる、活気に満ちた地域づくりの一端を担うこと。そんな役割が私たちにはあるのではないか、と、始まったギャラリー建築。
 だからここは、いつもの何気ない日常を豊かにする「モノ」や「コト」、さらにいろんな「人」や「情報」との出会いの場となりたい。それには当然、この建物自体が居心地良く「ずっと居たい」「未来に遺したい」と思える場でなくてはならないし、もっと言えば「未来へつなぐ」という考え方までも受け継げる場でありたい。もちろん、物理的にも、長い時に耐えうる「未来へつなぐことができる」建物でなくてはならない。たくさんの思いを込めて設計が始まりました。

徹底してこだわった本物の
素材と、職人の技術

お客様の家をつくる際も、ベニヤ板や集成材など一切使わない未来工房ですが、このギャラリーはさらに徹底し、材料はすべて、窓や断熱材、家具やキッチンに至るまで「国産材」、しかもなるべく「地」の材料にこだわりました。
 先に述べたように、私たちにはこの建物に込めた強い思いがあります。それは物性面での「建物」ではなく、人や文化を未来へ継承する「建物」。
 未来への負荷や社会への還元を考え合わせれば、それはやはり、風土に根付く素材でつくられなければならない。さらに、大工、左官、建具、建物に関わる様々な技術。人から人へ継承された職人の眼差しと技術こそが、これらの本物の材料を活かしきることができるのです。

建物は期待を
超えられるか?

設計から施工まで、「それらしい」曖昧さを残さずに。どの細部にも理由があります。
 関わったすべての人が、お互いに、今まで行ってきた家づくり、一つ一つの材料、これから紡いでいく未来に対する新たな挑戦に、全力で向き合い、悩み、それさえも楽しんで、完成したギャラリー。つくったのは確かに未来工房のはずなのですが、つくり手である私たちも想像できなかったほどの建物が生まれていました。

 完成したギャラリーが、期待を超える建物になったのか、それはまだ私たちにも分かりません。これから数十年、百年と受け継がれて初めて、答えが出るのでしょう。
 豊かな地域の日常にそっと寄り添う背景のように、「未来へつなぐ」という考え方までも自然と受け継がれていくように。
 このギャラリーでの挑戦は続きます。

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やかまし村のギャラリー 未来工房

0942-32-1132

建物名 やかまし村のギャラリー
住所 〒830-0047 福岡県久留米市津福本町834-4
アクセス 西鉄大牟田線「津福駅」より徒歩10分
九州自動車道「久留米インター」より車で15分
休館日 火曜日・水曜日・年末年始
営業時間 10時〜17時
駐車場 12台