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福岡県を中心に活動するガーデナーの安元まことさん。
安元さんが大事にするのは、取材中何度も口にされていた「自然な庭づくり」。
どうしてそんな庭づくりを始めることになったのか、そのきっかけや今の目標について伺いました。

不自然な庭への違和感

幼い頃から植物が好きで、農業に力を注ぐ学校を卒業して、念願の花屋に就職しました。働いて貯めたお金で、二十歳になったらイギリスへ旅行に行こう!と思っていたんですよね。本や雑誌にあるような、素敵な花屋さんを見たくて。でも、圧倒されたのはイギリスの庭の文化でした。そこに住まう人の手で作られたことが本当に衝撃的で素敵な庭をたくさん見て、切花だけでなく、根っこの付いたものに触れたい、と強く思いました。

帰国後はすぐに、造園業者に片っ端から電話して働き口を探し、女だからと断られ続けながら、やっと見つけた造園の仕事。もちろん楽しさもありましたが、違和感も大きかったです。クライアントによっては、画一的で、整然とし過ぎたものを求められることもあって、生き物を触っているはずなのに、モノを扱っているみたいで。もっと自然な庭を作っている人はいないのかなぁと、庭にまつわる本を読み漁っていた時、ポール・スミザー氏の庭づくりに出会いました。私のやりたいこと、やっている人がいた!ってすごく嬉しかった。こんな庭づくりをする会社が近くにないのなら自分でやろうと、一人で仕事を始めました。でも、すぐに分からないことが次々出てきて、行き詰まってしまいました。そんな時、雑誌で、ポール氏の講習が受けられることを知った母が後押ししてくれて、思い切って八ヶ岳まで出向いて受講しました。そのおかげで、縁あってそのまま一緒に働くことができました。そこでの四年間で、日本中の庭づくりに触れながらたくさんのことを学びました。

植物にも人にも、
無理のない庭づくり

ポール氏が大切にしていたのは、無理もなく無駄もなく、誰でも気楽に取り組めて、環境にあった庭づくりです。環境というのは、気候や風土、立地、家の配置だけではなく、暮らし方もその一つ。だからこそ、どのくらいの時間を庭づくりにかけているのか、かけたいのか、朝晩十五分の水遣りを、本当は他のことに使いたいのか、その時間が癒しになっているのか。お客様がどんな庭にしたいかを大切にしたいから、しっかり聞きこむようにしています。

慣れない人は、お花が上手くいかないと、育て方が悪かったのかなぁって自分を責めてしまいがちだけど、苗がだめだったり、その環境に合わないことを知らないだけだったり、土に元気がなかったりと、原因は実は様々。でもそれが分からなくて、植物から離れちゃう人がいる。だめになった花も、ちゃんと土に還って、必ずまた役に立つから、楽しんでほしいんですよね。だから、庭に全然興味がない人の一歩目のお手伝いもすごく楽しく感じます。

庭づくりを諦める前に

以前は庭の素敵なところから伝えようとしていましたが、蓋をあけてみると、草にうんざりしているとか、虫が嫌だとか、アイデアがなくてどうしたらいいかわからないという人が圧倒的に多い。でも、たとえば草が面倒だからといって除草剤を一度でも使ってしまうと、土の中の菌や微生物が生きられなくなってしまうから、今はとにかく「草が嫌になったら呼んで」とお客さんには話しています。除草剤が土に与える影響についても伝えられるし、もし今はお庭にかける時間がなくても、防草シートに穴をあけて一本だけ木を植えるだけでもいいから始めようよって言える。いろんな選択肢があるってことだけでも、伝えていきたいんです。

母になって気づくこと

実は自然な庭づくりに目覚めたのは、自分がずぼらだからっていうのも大きいかもしれません。他のやりたいことに使う時間も欲しいし、お母さんたちは忙しいし、メンテナンスだって少ない方がいいし、お金もかからないに越したことはない。そう思ったら自然のままがいいんだ!って気付いたんですよね。我が家の庭づくりは今年で二年目ですが、手のかからないことは、数少ない決め事のひとつです。あとは切り花にできる花を植えること。花がたくさんあると、子どもに「お庭から取っておいで」って言える。それを食卓やトイレに飾るとか、誰かにプレゼントするとか、そういう暮らしにできるようにと思っています。と言っても、いいなぁと思う植物をとりあえず買ってきて、うーんどこに置こう…って、悩みはお客様とおんなじです(笑)。でもこれがみんな通る道なんだと思って、私も一生懸命悩んでいます。

土木、植物、建築、デザイン…。知識が多岐にわたるため、イギリスではお医者さんと同じくらい大事にされているというガーデナー。安元さんの学びも、まだまだ尽きません。取材の短い時間の中でも、植物や土の面白さをスタッフに教えてくださった安元さん。その言葉には嘘も無理もなく、まんまと庭づくりに心ひかれるスタッフでした。

安元 まこと ガーデナー

10代は農業を基盤とした学校で学ぶ。
花屋と造園業で修行を積む。
師はナチュラルガーデン第一人者のポール・スミザー、
( NHK 「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演)。

https://www.facebook.com/makoto.yasumoto.14

今回、実際に住まい人T様のお庭で安元さんに庭づくりをお手伝いして頂きました!
お庭にまとまりがなく、芝生がどんどん増えるのがお悩みのT様。緑ゆたかな庭づくりをしたいけれど、どうして良いのか分からない所を安元さんと一緒に解決してもらいましょう!

相談スタート

なんとなく、まとまりがなくて…、色んな植物が色んな所に置いただけになって。気に入って買った苗もどこに植えたら良いか…

お庭診断

庭の使い方、お手入れだけでは無く、その先はどうしたい?「孫が遊びに来れるような庭がいいなぁ」という想いを軸に広場を残しつつ、木陰もできるような庭を作ることに。

一緒にお買物

診断後は、お庭に必要なものを一緒に買物に行きます!今回は「腐葉土」と「くん炭」を成分表示を見ながら購入。

お庭づくり

実際にお庭に手を加えながら、土づくりのことや、自宅の庭の土がどのような状態なのかを教えてもらいます。
10年後の木陰のことも考えて、一緒に庭づくりをすることで何が分からないのか、何が知りたいのかが明確に分かるように!

アドバイスを受けながら、人と植物のエリアを分けていく。

芝を剥がして、腐葉土でマルチングをするだけでも、人と植物のエリア分けが出来る。

元は田んぼだった土地。表層だけではなく元の土まで掘り進めると土の色が変る。ここが元の土。

深く掘った穴に、庭の雑草、くん炭、腐葉土と掘った土、と何度か繰り返し重ね入れてから木を植える。

中央に植えられたロドレイアの木は、大きく育っても進路を遮らず剪定も楽ちん。木陰が楽しみ!

今回は4時間ほどで『ヒアリング(相談)、買い出し、庭づくり(植木を2本、植栽の誘導、庭のエリア分け…等)』を行いました。 作業の手ほどきと実践まで行い、残りの作業は宿題に。
「わからないことはいつでも連絡ください」と元気な安元さんでした!