【ギャラリー建築日記vol.5】職人のこと。 | 未来工房|福岡・佐賀・熊本の木の家づくり

完成
見学会

2017.12.30

NEWS

【ギャラリー建築日記vol.5】職人のこと。

建築中のギャラリー。


木と木が、まるで初めから組み合わさっていたかのように。
生きてきた場所が違うから、
その材料そのものが蓄えている力も違って、
そのクセさえも触って、読んで、合わせる。

工業製品にはない無垢の木の難しさと、
だからこそ存分に腕をふるえるおもしろさもあるらしい。

きっと、その仕事の最中は、普段の顔と違うんだろう!
どんな顔つきで木を見るのか、
どんな手つきで木に触れるのか、

その木から、どれだけのメッセージを受け取っているんだろうか。

製材された木材、
木の中心側を「木裏」、外側を「木表」という。

その裏表を使い分けるのは日本だけなのだとか。

確かに北米の木の外壁材のサンプルは、
木表も木裏も混ざってました(見る人が見れば一目瞭然とのこと)。

「木裏」と呼んで、その木裏が見えないように床や壁に使うなんて、
内裏の奥はやはり見えないようで、なんとも艶かしい。

(もちろん、木表を使う理由がちゃんとあります)

木は、私たちが認識しているより、ずっとたくさんの居心地の良さを作っている。
無意識の上にも居心地の良さを作っている!

それはやっぱり、「木」そのものもだけど、
それを活かしきる職人いてこそ。

でも残念ながら、その手つきを眺めているだけではわからないこと。
時代を超えて受け継がれるだけの理由がある。

未来工房には、それをもっとたくさんの人に知ってもらう責任があると思う。