外部花台改修工事
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現場監督通信vol.14 「節」
未来工房で使用する無垢の木には、「節(ふし)」があります。
木材の「節(ふし)」は、木の幹に枝が生えていた部分の名残。
木材を製材した際に、目玉のように模様があらわれます。
節は、木材の性質や見た目に大きな影響を与える要素の一つです。
木が成長する過程で枝が伸び、幹に取り込まれることで節が形成されます。
製材された木材には、その枝の跡が節として現れます。
また、節にはいくつかの種類があります。
〇無節(むぶし)
・節が無い

〇生節(いきぶし)
・枝が生きたまま幹に取り込まれたもの。
・色が周囲の木材と近い。

〇死節(しにぶし)
・枝がすでに枯れて幹に取り込まれたもの。
・抜け落ちやすい。
・色が濃く、黒っぽい見た目。

〇抜け節
・死節が完全に抜け落ちたもの。
・穴が空いた状態になる。

木材は、節の有無や大きさで等級分けされています。
・無節(むぶし):節が全くない。
・上小節:小さい節が少数。
・小節:小〜中程度の節がある。
・節有:大小様々な節がある。
「節が無い」木材はありません。
節がないものだけを集めるために、「無節」はお値段も高くなります。
下の写真は「無節」(やかまし村のギャラリー1階)と、「節あり」(やかまし村のギャラリー1階 キッズコーナー)です。
品よくすっきりとした仕上がりの無節と、親しみ感のある節あり。無垢の木だからこその、それぞれの表情に魅力がありますね。


とはいえ、産地(山の南側か北側か、なども)によって、樹種によって、
仕入れた原木によって、育つ間の手入れの状態によって、同じ「杉」でも節の出方は異なります。
材の色味によっても節の見え方は変わります。
どんな材料を使うか・・工務店によってこだわりがあります。
未来工房で使用する無垢の木(床材、屋根材、棚などの造作材)にも、
今回のお話のように節による木材の違いがありますので、ぜひ、展示場や見学会で見てみて下さい。
※未来工房では、現在、八女杉・球磨杉だけを使用していますが、
以前は、レッドパインやSPFなどの輸入材も使用していました。
展示場ではそれらの仕様もご覧いただけます。