完成
見学会

2022.02.24

スタッフブログ

hit久留米展示場建築日誌 ⑥

工事は着々と進んでいます。

吹き抜けを見上げると、美しい木組みが見えます。

完成すると見えなくなる部分もありますが、

未来工房の建物は、当たり前に梁や屋根の木組みが見える家づくり。

この展示場ももちろん同様です。

木にかかる力がちょうどよく分けられて、美しい流れをつくっているようです。

実はこれは、木造建築物の耐震の考え方にも大きく関与します。

(またの機会にご紹介します)

現場に貼られた図面に、新しいものが増えていました。


これは照明やコンセントの位置などを指示する、配線の図面です。

構造をあらわしているので、建った後、簡単に照明の配置を変えることはできません。

ここにも、見た目には美しく、かつ実用的な数字が隠れています。


柳宗悦は、民芸を「用の美」と表現しました。

普通の人々に使われることを前提に作られた日用品の美しさ。

これは家にも当てはまるのではないでしょうか。

家は人が長い時間過ごす場所。

まさに日用の「用の美」を備えていなければならないはず。

配線一つとっても、インテリアコーディネーターや現場監督、職人、

人の手から生まれた用の美を備えているのです。