ジューンベリー【収穫編】
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「建物」という言葉について考える。~3/17.18 八女市完成見学会~
日本語では、家も、ビルも、お寺も、全て「建物」という言葉で表される。
この建物という言葉を辞書で引くと、おおよその辞書で
「建物」・・・人が住んだり、作業をしたり、ものを入れるためのもの。
なんとも味気ないけれど、このように表現されている。
しかし、英語で建物を意味する「building」「architecture」のふたつの言葉は、それぞれ少し違った意味合いで使われている。
たとえば道案内をするとき、
「あそこの大きな建物を右に曲がってください。」
と相手に伝えるなら、多くの人が「building」を用いて説明をするだろう。
一方で、
「法隆寺は、とても美しい建物だったよ。」
と伝えるときは、「architecture」という言葉で表される。
このように、ただそこにある物体としての「building」に比べて、「architecture」は、歴史や、文化や、その背景までも感じさせる。
それは、長く受け継がれてきたものだったり、地域の材料でできたものだったり、あるいは地域の職人が手がけたものだったりする。
だから私たちは、この「architecture」が連続するまちなみを、美しいと感じる。時には初めて訪れる場所で、懐かしいとさえ感じる。
(写真は岡山県倉敷市)
私たちが家を建てるとき、まず考えるのは、これからそこに住まう人が健康に暮らせること。それを受け継いでいく人が気持ちよく暮らせること。愛着を持っていられること。
そしてそれだけではなく、その地域に住まう人、家の周りを行き交う人にも思いを馳せる。
「architecture」として、その地域で根を張っていけるかどうか。誰かの懐かしさになれるかどうか。
今週末の完成見学会は、まさにそんな「architecture」が建ち並ぶ美しいまちなみの、八女市白壁通りのすぐそばで開催。
https://www.mirai-kohboh.co.jp/tours/26
住まう人の目線だけでなく、地域で暮らす人の目線でも、是非ご覧ください。