完成
見学会

2020.05.12

未来工房通信

そもそも「微生物」ってなに?

微生物とは、肉眼では見えない、ちーさな生物。
地球上でもっとも古く、もっとも繁栄している生き物です。
大きく分けると、古細菌・真正細菌・菌類・原生動物・微細藻類、
と呼ばれる生物たちが微生物の仲間です。
細胞を持ち、栄養を摂取しエネルギーを生産、
細胞分裂しながら増えていきます。

微生物とウィルスについて、ちょっと詳しく説明します。

●古細菌
原始地球環境に近い極限環境、超高熱・超高塩濃度下の環境で発見された。
●真正細菌
大腸菌・破傷風菌などの病原菌や、納豆菌もこれ。
シロアリのおなかの中で木材を分解する微生物もこの仲間。
●菌類
酵母やきのこ、コウジカビなど、有用・有害どちらも広く知られている。
朽ちた植物の分解、もっとも古い抗生物質ペニシリンも生産。
●原生動物
細胞壁をもたない1個の細胞からなる動物。
●微細藻類
光合成を行う生物のうち、地上のコケ・シダ・大型の植物を除いたもの。植物プランクトンは、水中の有機物の生産者。

●ウィルスは、微生物とは違うの?
ウィルスは、単独で増えることができません。ウィルス単体は、ただそこにいるだけ。だから、子孫を残すために、動植物の細胞に入り込み、DNAも含めその細胞まるごとコピーしながら増殖します。動植物の中に入ったウィルスを殺したくても、消毒アルコールや台所洗剤をごくごく飲むわけにはいきません!だから、やっかいなのです。