完成
見学会

本と猫と四季の庭

佐賀県武雄市 F様邸

広い庭に、切妻屋根と真っ白な漆喰が調和するF様の住まい。

「赤毛のアン」のグリーンゲイブルスをイメージした家は、山の手の静かな集落に溶け込むように佇む。「大好きな田舎で落ち着いた暮らしがしたい」と、便利さよりも自然の豊かさを求めご主人のふるさと居を構えた。

「猫もいるので、手のかかりそうな自然素材の家は選ばない」そう思っていたが、実際にお住いの家を見学した時、そのご家族の豊かに暮らしている様子がとても印象的で、今では猫がつけた無垢の木の床の傷さえも愛おしいと感じる。

極力、物を持たずすっきり暮らすご夫婦だが、4000冊にも及ぶ本たちのため、設計当初から「本棚ありき」でレイアウトを作成。窓の周辺や階段下など、本のサイズも考慮しながら随所に書棚を配置。その上をゆったり歩く猫の姿は愛らしい。

朝5時に猫に起こされ、夫と息子のお弁当をつくり、天気の良い日は庭や畑の手入れをするという奥様。「自分たちの望む暮らしに合わせて作った家だから、暮らしを無理に変える必要はありませんでした」と満足そう。

「巣立った子どもが孫と遊びにきたりと、賑やかに集えばそれでいい」とご主人。豊かな自然の中で、心がゆったりとした暮らしを育まれている。