我が家の「おかえり」は、木の香り
久留米市 K様邸
木の家に暮らして
未来工房の久留米モデルハウスから車で数分、K様ご夫妻が営む理容室『Sprout スプラウト』は、開業して今年で10年になります。
吹き抜けの玄関ホールを中心に、店舗と住まいが繋がるK様のお宅は、住まい部分の一階にはインナーガレージ、階段を上がるとダイニングキッチン、5段のステップを上がるとリビングと、いくつものフロアが層のように重なったつくりになっています。お子さんのお友達が遊びに来るとみんなワクワク。「木のお家いいな!二階が二つある!何このお家!いいな〜」と言ってくれているのを聞くと、なんだかちょっと嬉しくなると奥様は言います。「子供はこれが当たり前なので、『どこがかな?』って感じですけどね。」

数年前に玄関の吹き抜けに、ご主人のスペースとしてロフトを増設され、さらに面白さがアップ!でもここは子供たちが登るのは禁止です。「今はマンガしか置いてない。涼しくなったらここで寝ます」
「うちは腰掛けるところがいっぱいあるんですよ。すぐ座っちゃうんです私」と笑う奥様。確かに玄関も階段も、小上がりの和室も、ちょっと腰掛けるのにちょうどよく、椅子に座っている人ととも目線が合います。
ダイニングに据えられた、無垢の木の大きなダイニングテーブルは、以前からお使いのもで、「未来工房の家にとっても合うから、ここにどんと置きました」とご主人。ここに引っ越す前に預けて磨いてもらい、大切に使われています。

この家で暮らして、冬に裸足でも床がヒヤッとすることがなく、湿度の高い夏場も過ごしやすいというお二人。店舗では蒸し器やスチームを使っても、結露することがなく、部屋干しの洗濯物も匂いもなく乾いてくれる。
「やっぱり、木の匂いがいいですね。普段は慣れちゃってわからなくなるけれど、一日家を空けると匂いを感じて『ああ、帰ってきた』って。この木の匂いが、我が家の匂いなんだなって思います。」


お子さんの絵はインテリアの一つに
設計士に思いを託した店づくり
店舗部分の外観は、漆喰に天然木、リーフ型のタイルが印象的で、自然と目に留まります。「お店にいると、前の道を通る車から視線を感じます。あ、こっち見てるって。」と、奥様が嬉しそうにお話しくださいました。

アウトドアが好きで、木を使った店舗にしたかったというご主人。大きな梁と小屋組みを見上げる構造に、「顔を剃るときに椅子を倒すと天井を見上げる感じになるので、理容室のお客様も『気持ちがいいね』と言ってくれます。」設計は、店舗設計が得意な設計士が担当。壁の仕上げをどうしようか悩んでいると「これ使いませんか」と鉄板を持ってきたといいます。「どこかの天井に使われていたものらしいけど、素人にはわからなくて、そしたら『じゃあ、僕に任せて下さい』って。」鉄板、ブルーグレーの壁面、柔らかなアールの木部や漆喰の入口。いろんな要素を掛け合わせて、できあがった居心地良い個性的な店舗に、「図面やサンプルではピンとこなかったところもあるけれど、こうして出来上がってみると、お任せして良かったなと思います。」

初めは、ちょっと派手すぎるかなと思った入口のタイルは、お客さんからの評判もよく今ではお店の顔。小上がりの畳は、靴を脱いで寝転んだり、子供さんが遊んだりリラックスできる場所など、個性と心地よさが程よく馴染んだお店になっています。
人との繋がり
この店舗で営業するようになって、お客様も自分たちを選んでくださっている、ご主人がそう話して下さいました。「移転前からのお客さんはもちろんですが、未来工房で家を建てたら、未来工房の家に住む方が来てくださるようになって。自然と人と繋がっていくことに心の豊かさを感じます。」とのこと。奥様はさらに、小学校のPTA活動に参加されるようになったそうです。「コロナ禍の、マスクで子供も保護者も誰だかわからないなと思っていたときに誘ってもらったんです。活動は大変だけど、みなさん楽しい方ばかりで、子供たちの交友関係も見えて良かったなと思います。」強制されるわけでもなく、自分で選んでいく中で、自然と始まる人との繋がり。
無垢の木が香る我が家で、人とのご縁を大切に暮らす。そんなK様の穏やかな暮らしのひとさじをみなさんへ。
