10/18(土)19(日) 熊本モデルハウスOPEN
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〝ちょうどいい〟を、みつける、考える。
食べるもの、持ち物、人との関わり。
無理せず、欲張らず、我慢せず。
自分にとっての”ちょどいい”とは果たして…。
もしかすると、それは、どこかの、誰かの、
ちょうどいい、と繋がっているのかもしれません。
人生の旅の先に見えたもの。
頬袋を膨らませたリスの顔が目印のお店「ポコムーチョ」。ここは新しくてどこか懐かしい量り売りのお店。ナッツをはじめ、ドライフルーツやオイル、スパイスや洗剤などが所狭しと並び、ワクワクしてしまいます。
柳瀬さんがこのお店を開くまでの道のりは、情報と文化、食と自然、人との関わりに導かれ続く旅のよう。「自分のやりたいこと、楽しむことをやって、やり抜いた先で、人のために良いことをする。その順序でいいんじゃないかなと思って。」そんな人生の旅のお話に、自分にとっての〝ちょうどいい〟のヒントがみえてきました。

高校はニュージーランド、大学はオーストラリアで過ごした柳瀬さん。帰国後はIT関連の仕事をしていましたが、コミュニケーションの課題を感じ、仕事を辞めてITとはまったく異なる瞑想の旅に、インドへ出発します。インドでは、路上での様々な出会いを通じて、ダイレクトに関わる、手触り感のあるコミュニケーションに価値を感じたという柳瀬さん。
帰国後は、今まで好き勝手にやってきた分、今度は昔ながらの丁稚奉公のように働きたいと、岡山県の自然食宿に、住み込みで働き始めます。朝5時に起きて瞑想や畑仕事、薪作りなどをこなす日々。穀物菜食中心で体を動かす生活は不思議と疲れず、睡眠の質もよく体が軽い。心身ともに快調で、自然にも負担をかけない、こんな暮らし方こそ本来人のあるべき姿と感じたそうです。

数年後、福岡の東峰村にある家業の蕎麦屋に戻った柳瀬さん。蕎麦打ちには、水が重要です。食べる方の水は気にするけれど、洗濯や食器を洗ったあとの下水は…?そうして、岡山の自然食宿で働いていたときと同じように自然に還る洗剤を、蕎麦屋でも使うようになったとのこと。そして、自然と、この洗剤を都市部の飲食店や一般家庭にも広めたい、そう思うようになったそうです。

会話が生まれる店
柳瀬さんが過ごしたニュージーランドでの学生時代、店の一角には昔ながらの量り売りがあり、環境への意識を前面に出さずとも、生活の一部としてこのような買い物は当たり前でした。これを日本でもやれたら面白いかも…。気軽に立ち寄り、お店の人とのちょっとした会話が嬉しい、そんなコミュニケーションが生まれるお店にしたい、こうして、ポコムーチョが始まりました。
海外のナッツをはじめ、実家で作る柚子胡椒、柳瀬さんが実際に食べて美味しいと思う、全国の色々なものが店頭に並びます。「ありがたいことに、同じように量り売りの店をしたいという相談も来るようになりました。もっと広まればいいなと思っています。」
お子さんがもう少し大きくなったら、海外へ商材探しの旅に出たいという柳瀬さん。「外国にも、日本の良いもの紹介して、橋渡しになれたらと思います。」
これからも、柳瀬さんの旅は、まだまだ続きます。






欲しい物を必要な分だけ
自分で欲しい分だけを容器に入れていく作業は楽しいもの。好きなものはもちろん、未知の味、新しい発見に、頭の中は大忙し。
「もう少し入れようか」「みんなで食べるし」「子供が好きな味かも」「試しに少しだけ」などなど、いろんなこと考えている。
お肉屋さんのような対面とも違う、目で見て自分の手で取り分ける作業は、〝ちょうどいい〟を見つけるはじめの一歩にちょうどいいのかもしれません。
〝ちょうどいい〟を、見つける、考える。
今日の、わたしのお買い物。
店名はスペイン語の多すぎず(mucho)少なすぎ(poco)ないを合わせた言葉で、〝自分にとってちょうどいい喜びの素が見つかる〟そんな想いが込められています。
POCO MUCHO(ポコ ムーチョ)
〒810-0012福岡市中央区白金1-10-30
定休日: 月曜日・不定休
電 話: 092-525-0025
柳瀬 基喜さん
季刊誌 未来工房通信「家苞」vol.57より
※「家苞」は、各モデルハウスにて配布しています。
スタッフまでお気軽にお声掛けください。